海外大会の観戦で一番のネックになる「時差の計算」です。
この記事では、GPシリーズから世界選手権までの主要日程をすべて「日本時間」で一覧化しました。
放送・配信情報や、主要選手の出場大会もパッと確認できます。
各大会のスケジュールを日本時間(JST)で一覧化しています。
※北米・欧州開催の大会は、現地時間と半日〜1日近くの時差が発生します。 表内の深夜・早朝の時間は「〇曜日の夜更かし(または早起き)」が必要になるため、録画予約やリアルタイム視聴の際は曜日のズレにご注意ください。
シニアのトップ選手が世界6カ国を転戦するGPシリーズです。
第6戦のNHK杯は東京で開催されます。 放送は例年通り、NHK杯を除く全戦をテレビ朝日系列(地上波・BS・CS)およびテレ朝動画(ネット配信)がカバーする見込みです。
| 日程(日本時間) | 大会名 | 開催国・都市 | 注目出場選手 | 放送・配信(予定) |
|---|---|---|---|---|
| 10月23日〜25日 | 第1戦 フランス杯 | 🇫🇷 アンジェ | (随時更新) | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
| 10月30日〜11月1日 | 第2戦 スケートカナダ | 🇨🇦 ケロウナ | (随時更新) | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
| 11月6日〜8日 | 第3戦 中国杯 | 🇨🇳 深圳 | (随時更新) | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
| 11月13日〜15日 | 第4戦 スケートアメリカ | 🇺🇸 エバレット | (随時更新) | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
| 11月20日〜22日 | 第5戦 フィンランディア杯 | 🇫🇮 ヘルシンキ | (随時更新) | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
| 11月27日〜29日 | 第6戦 NHK杯 | 🇯🇵 東京 | (随時更新) | NHK総合・BS |
| 12月10日〜13日 | GPファイナル | 🇨🇳 重慶 | GPシリーズ上位6名 | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
大まかな日程(金〜日のどれにショートやフリーをやるか)は決まっていますが、時間単位のスケジュールは大会の約2〜4週間前にISU(国際スケート連盟)や現地連盟から「タイムスケジュール(確定版)」として発表されます。
12月下旬からは、世界大会への切符をかけた国内の頂上決戦「全日本選手権」が始まり、年明けから各大陸・世界の王者を決めるチャンピオンシップスへと続きます。
こちらの放送・配信はフジテレビ系列およびFODが中心となります。
| 日程(日本時間) | 大会名 | 開催国・都市 | 注目出場選手 | 放送・配信(予定) |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 12月24日〜27日 | 全日本選手権 | 🇯🇵 大阪(東和薬品RACTABドーム) | (随時更新) | フジテレビ系 / FOD |
| 2027年 1月25日〜31日 | ヨーロッパ選手権 | 🇨🇭 ローザンヌ | – | (ISU公式配信等) |
| 2月9日〜14日 | 四大陸選手権 | 🌍 開催地未定 | (随時更新) | フジテレビ系 / FOD |
| 3月15日〜21日 | 世界選手権 | 🇫🇮 タンペレ | (随時更新) | フジテレビ系 / FOD |
| 4月8日〜11日 | 世界国別対抗戦 | 🇯🇵 東京 | (随時更新) | テレビ朝日系 / テレ朝動画 |
GPシリーズでの結果や体調で出場を決めるため、決まっていないことが多いです。

「お目当ての選手の試合だけは絶対に見逃したくない」という方へ。
主要選手の今シーズンのグランプリ(GP)シリーズ出場予定と、競技上の見どころをまとめました。
今季の男子は、4回転ジャンプの種類と本数による「基礎点勝負」か、完成度の高さで加点(GOE)を狙う「総合力勝負」か、選手の戦略がより色濃く分かれるシーズンです。
三浦 佳生
- 出場予定: 第1戦 フランス杯 / 第3戦 中国杯
- 今季の注目点: 圧倒的なスピードから繰り出される豪快なジャンプが最大の武器。体力配分が問われるフリープログラムでの完成度と、ジャンプの安定感が上位進出の試金石
佐藤 駿
- 出場予定: 第3戦 中国杯 / 第6戦 NHK杯
- 今季の注目点: 代名詞である4回転ルッツの絶対的な安定感。そこに演技構成点(PCS)の底上げが評価にどう直結するかが、ファイナル進出への鍵を握ります
山本 草太
- 出場予定: 第1戦 フランス杯 / 第4戦 スケートアメリカ
- 今季の注目点: 美しいスケーティングと質の高いジャンプ。ショートとフリーをノーミスで揃えるクリーンな演技ができれば、表彰台の頂点も十分に射程圏内です
中田 璃士
- 出場予定: 第2戦 スケートカナダ / 第6戦 NHK杯
- 今季の注目点: シニア本格参戦。ジュニア時代に培った高難度ジャンプが、シニアのトップクラスの中でどこまで通用し、評価されるかが大きな見どころです
イリア・マリニン(アメリカ)
- 出場予定: 第4戦 スケートアメリカ / 第6戦 NHK杯
- 今季の注目点: 4回転アクセルを筆頭とする異次元の基礎点構成。今季はさらなる難度を追求してくるのか、あるいは完成度とのバランスを取るのか、世界中が彼の戦術に注目しています
※鍵山 優真選手について 今シーズン(2026-2027)は競技の休養を発表しているため、グランプリシリーズの出場はありません。
ベテランの円熟味と、満を持してシニアの舞台で躍動する若手の勢いが激突する非常に面白いシーズンです。
島田 麻央
- 出場予定: 第2戦 スケートカナダ / 第5戦 フィンランディア杯
- 今季の注目点: 年齢制限をクリアし、いよいよシニア本格参戦。最大の武器であるトリプルアクセルと4回転トーループの2本柱が、シニア基準でどう評価されるかが最大の焦点です
千葉 百音
- 出場予定: 第3戦 中国杯 / 第6戦 NHK杯
- 今季の注目点: スピード感あふれる美しいスケーティングと洗練されたスピンのポジション。ジャンプの回転不足をなくし、持ち前の表現力をいかにスコアに繋げるかがポイント
渡辺 倫果
- 出場予定: 第3戦 中国杯 / 第5戦 フィンランディア杯
- 今季の注目点: 代名詞であるトリプルアクセルへの果敢な挑戦と、観客を一気に引き込む豊かな表現力。大技の成否がスコアの爆発力に直結します
中井 亜美
- 出場予定: 第1戦 フランス杯 / 第4戦 スケートアメリカ
- 今季の注目点: 島田選手とともにシニアへ参戦。武器であるトリプルアクセルをプログラムにどう組み込み、シニアの舞台でどうアピールしていくかに期待が集まります
長岡 柚奈 & 森口 澄士(ペア)
- 出場予定: 第3戦 中国杯 / 第6戦 NHK杯
- 今季の注目点: シングルスケーターとしての高い技術を持つ二人によるダイナミックな技。結成から時間が経ち、さらなる連携の深化と完成度の高さに期待
吉田 唄菜 & 森田 真沙也(アイスダンス)
- 出場予定: 第6戦 NHK杯
- 今季の注目点: スピード感あふれる滑りと息の合ったツイズル。強豪ひしめく国際大会の中で、技術点と演技構成点をどこまで伸ばせるかに注目
今シーズン(2026-2027)は、選手のプログラム構成が根本から変わる、過去数年で最大規模のルール改正が適用されます。
観戦のポイントが大きく変わる「3つのルール変更」をまとめました。
今季最大の変更点です。男女シングルのフリースケーティングにおけるジャンプ要素の総数が1本減り、さらに「コンビネーションジャンプ(連続ジャンプ)」の回数も、最大3回から最大2回(3連続を1回、2連続を1回)に制限されました。
これにより、後半にジャンプを詰め込んで技術点を稼ぐ構成が難しくなり、スケーティングスキルやプログラム全体の完成度がスコアにより直結するようになります。
これまで3連続ジャンプのつなぎとして基礎点(0.5点)が与えられていたオイラーが、今季から無得点の「表外ジャンプ」に変更されました。
さらに、オイラーはコンビネーション内の「ジャンプ数」としてもカウントされなくなります。
これにより、「3回転+オイラー+3回転」はルール上「2連続ジャンプ」として扱われるようになり、各選手のジャンプ構成(パズル)の組み方が昨年までと大きく変わります。
フリーの必須スピンのうち1つが、新設された「コレオグラフィックスピン」に置き換わります。
これは回転数や厳密な姿勢の指定がなく、基礎点が固定されています。
純粋に「音楽の解釈に合った美しいスピンか」という出来栄え点(GOE)のみで評価されるため、これまで以上に選手ごとの個性が際立つ要素となります。

女子シングルは、絶対的な強さを誇ったベテラン勢が一線を退き、勢力図が完全に白紙に戻りました。
そこで最大の注目を集めるのが、年齢制限をクリアしていよいよシニアの舞台へ上がる若手世代です。
ジュニア時代からトリプルアクセルや4回転ジャンプを武器に世界を席巻してきた島田麻央選手らが、シニアのトップ層(千葉百音選手や渡辺倫果選手ら)とどのような順位争いを繰り広げるのか。「新女王」の座を懸けた世代交代の波が、今季の女子シングルの最大のテーマです。
男子シングルのトップ争いは、戦術のコントラストがより鮮明になります。
4回転アクセルを含む複数種類の4回転ジャンプを操り、圧倒的な基礎点で他を突き放すイリア・マリニン選手(アメリカ)対する日本勢(三浦佳生選手、佐藤駿選手ら)は、ジャンプが減った新ルールを逆手に取り、武器であるスケーティングの美しさやジャンプの質の高さ(完成度)で真っ向勝負を挑みます。
「ジャンプの限界」を追求するスタイルと、「フィギュアスケート全体の質の高さ」を追求するスタイルの激突が、各大会で見られます。
2026-2027シーズンは、ミラノ五輪を終えて新たな4年間が始まる年というだけでなく、フィギュアスケートにおける「勝負の決まり方」が根本から変わる大きなターニングポイントです。
- フリージャンプの削減(7本→6本)
- コンビネーション制限とオイラーの無価値化
- トップスケーターの引退と、次世代(シニア本格参戦組)の台頭
これらの変化が重なることで、今季は過去数年間の「いかに高難度ジャンプを詰め込むか」という算数的な戦いから、一つ一つのスピンやステップ、そしてスケーティングの美しさを含めた「プログラム全体の完成度」がよりシビアに問われるようになります。
ルールが変わったからこそ生まれる「戦術の駆け引き」に注目して観戦することで、今シーズンのフィギュアスケートは例年以上に深く、面白く感じられるはずです。



