【2026】買ってはいけない中古PCとWin11対応の推奨3選

2026年、中古パソコン市場はかつてない「魔境」と化しています。 2万円台で買える激安PCが大量に溢れていますが、その9割は「安物買いの銭失い」になる産業廃棄物だという事実を知っていますか?

原因は、2025年10月の「Windows 10 サポート終了」です。企業が廃棄した大量の「使えないPC」と、まだ使える「お宝PC」が、見た目そっくりな状態で混ざり合っているのです。

PCが詳しくない人でも、「2026年使えない中古PCが販売される理由」「1つの数字を見るだけで使えない中古PCを見分ける方法」をすべて明かします。

2026年に使えない中古PCが出回る理由

Windows 10終了で「企業の廃棄PC」が大量流出

2025年10月にwindows10サポートが終了したっため、企業はwindows11にアップグレード(移行)できないPCを売り、新しいPCを購入しました。

「まだ動くから」といってWindows 10のまま使い続けるのは危険です。

セキュリティ更新が止まるため、ウイルス感染や乗っ取りのリスクが跳ね上がります。

さらに深刻なのは、無理やりWindows 11を入れたPCです。これらは動作が不安定で、突然のフリーズやデータ消失の「時限爆弾」を抱えています。

このWindows10からWindows11にアップグレード(移行できない)セキュリティーが弱い、危険な中古PCが市場にでまわっています。

※企業はコンプライアンス(法令順守)のために、まだ使えるPCでも廃棄せざるを得ない事情があります。

なぜ「お宝中古PC」があるのか

ここまで聞くと「お宝中古PC」なんて本当にあるのか、疑問をいだく方もいると思います。

簡潔に述べると、Windows10からWindows11にアップグレードできるが、大企業になるとパソコンの台数も多く、アップグレードするために人を雇うぐらいなら、いい機会だし買いかえて新しいPCを購入しよう。

普段の事務作業では、あと4年ぐらい使えるんだけど、AIの発展にパソコンの性能が追い付かず、ちょうどこのタイミングで新しいPCを購入しよう。

このように、まだ事務作業など簡単な作業であれば使えるが、アップグレードする手間(人件費)や今後のAI発展を考え、買い替えをおこなった企業もあります。

この使えるけど買い替えのため売られたPCが「お宝中古PC」になります。

【警告】絶対に買ってはいけない「偽装Windows 11」の特徴

パソコンには世代がある

ここから記事を読むときに、事前知識があると理解が深まるため、少しだけ説明をさせてください。

パソコンの頭脳であるCPU(Core iシリーズ)には、車やスマホと同じように「世代(モデルチェンジ)」があります。

iPhoneで例えると…
  • 第2世代(iPhone 3G): 今ではアプリも動かない骨董品
  • 第15世代(iPhone 15): 最新の超高性能機

名前は同じ「iPhone」でも、中身は別物ですよね?

パソコンにも「〇〇世代があるのだな」覚えといてください。

ここから本題にはいります!!

Windows10からWindows11にアップグレードできないPCの特徴

ここではできるだけ難しい用語を使わずに説明します。

Windows 11はセキュリティが厳しいため、「TPM 2.0」という部品が必須です。第7世代以前のPCには、これの古いバージョン(TPM 1.2など)しか入っていないことが多いです。

要するに第7世代以前のPCは、Windows11のセキュリティーに対応してないためアップグレードすることができません。

騙されないための「数字」の読み方

では、どこを見ればいいのか? 見るべきは、CPU型番にある「ハイフン(-)の直後の数字」です。

例:Core i5 – 8250U

  • Core i5 ➡ 車種名(カローラ、プリウスのようなもの)
  • 8250U ➡ ここが世代!(この場合は第8世代

別のパターンでも説明します。

  • Core i5 ➡ 「iPhone」という商品名
  • 8250U ➡ 「iPhone 15」か「iPhone 6」かの違い

メルカリで「iPhoneあります!格安です!」と言われて飛びついたら、実は10年前の「iPhone 6」だったらどう思いますか? 「えっ、それじゃ最新のアプリ使えないじゃん…」ってなりますよね。

パソコンも全く同じです。 最初の数字が「7(第7世代)」以下のものは、iPhone 6や7のようなもの。「8(第8世代)」以上なら、今のアプリも動くイメージです。

ではさらにわかりやすいように表にまとめてみました。

世代 CPUの数字 目安の年式 2026年の評価
第7世代
以前
7xxx 以下 2017年
以前
✖ 絶対にダメ
Win11非対応。ゴミ同然。
セキュリティリスク大。
第8世代 8xxx 2018年
前後
◎ コスパ最強(推奨)
Win11対応の最低ライン。
ビジネスノートに最も多い。
第9世代 9xxx 2019年
前後
○ 狙い目(Win11対応)
デスクトップPCや
ゲーミングに多い。
第10・11
世代
10xxx
11xxx
2020年
〜2021
★ 予算があるならコレ
グラフィック性能が向上。
長く使うならこの世代。
第12世代
以降
12xxx 〜
Ultra
2022年
〜現在
👑 超高性能(高い)
中古でもまだ価格が高い。
「安く買う」目的からは外れる。

「偽Windows11」の特徴

これが最も確実な見分け方です。 正規のWindows 11は、原則として第8世代以降のCPUでしか動きません。

  • 偽装の典型例:
    • 商品名:「最新Windows 11 Pro搭載!」
    • スペック欄:「Core i7-6700HQ(第6世代)」
  • 解説:
    • 「第6世代」のCPUにWindows 11が入っている時点で、100%裏技を使った「無理やりインストール」パソコンになります。今は動いていても、将来的に更新プログラムが止まる「時限爆弾」です。

騙されてはいけない「core i7」という表記

メルカリやヤフオクで、こんな宣伝文句を見たことはありませんか?

「最高級グレード Core i7 搭載! 圧倒的な高性能!」

これを見て、「おお、i7ならサクサク動くだろう」と思った方は要注意です。その「Core i7」は、現代の基準では「遅いPC」かもしれません。

「i7」はただの「社内ランク」にすぎない

多くの人が勘違いしていますが、「Core i7」は「絶対に速い」という保証ではありません。あくまで「その年に発売されたCPUの中では一番スゴイ」という、過去の栄光にすぎないのです。

技術の進歩は凄まじく、数年前の「最高級(i7)」は、今の「標準(i5)」にあっさりと追い抜かれてしまいます。

衝撃の事実:第8世代からは「下克上」が起きている

特に2026年の中古市場で重要なのが、第8世代(8000番台)の登場です。ここで性能の「革命」が起きました。

実は、「新しいCore i5」の方が、「古いCore i7」よりも圧倒的に高性能なのです。

第7世代 Core i7(昔の王様):実は「2人(2コア)」で作業していた。

・第8世代 Core i5(新しい標準):ここから「4人(4コア)」で作業するようになった。

つまり、名前は「i5(格下)」に見えても、作業員の数が2倍に増えているため、処理能力は新しいi5の圧勝です。

だからこそ、「Core i7」というシールに惑わされず、必ず「8000番台(第8世代)以降か?」という実質的な中身を確認してください。

「名前」と「実力」の残酷な格差
Core i7-7500U (第7世代) Win11非対応 ✕
スコア:3,600
Core i5-8250U (第8世代) Win11対応 ◎
スコア:5,900 (約1.6倍)
Core i5-10210U (第10世代) さらに快適 ★
スコア:6,500 (超快適)
※PassMarkスコアによる性能比較(CPU単体性能)

7世代と8世代のスコアの差が約1.6倍の差がありますが、8世代と10世代は約1.2倍の差しかありません。

失敗しないための「最低スペック」絶対条件

第8世代CPUでも、メモリが少なければ使い物になりません。

CPUだけじゃない!「メモリ」と「SSD」の絶対条件

CPUが第8世代でも、以下の条件を満たしていないと動作が遅くてストレスが溜まります。

  • メモリ:最低8GB(4GBはスマホ以下です、絶対にNG)
  • ストレージ:必ずSSD(HDD搭載機は起動に5分かかります)

※この記事で紹介する推奨機は、すべてこの条件をクリアしているものを選んでいます。

2026年に狙うべきPC3選

文字入力の覇者「Lenovo ThinkPad X280 / X390」

仕事でガシガシ使いたいならこれ一択です。多くの企業で採用されている「ビジネスPCの金字塔」です。

推しポイント
  • キーボードが神: とにかく打ちやすい。ブログ執筆やレポート作成の疲れが段違いです。
  • 頑丈: 米軍の耐久テストをクリアしており、多少手荒に扱っても壊れません。
  • 修理が簡単: もしバッテリーがへたっていても、Amazonで互換バッテリーを買って自分で交換できます(ドライバー1本で可能です)。
こんな人におすすめ
  • 副業や仕事でバリバリ使いたい人
  • カフェでドヤ顔したいわけではないが、実用性を重視する人

見た目とコスパの両立「Dell Latitude 7390 / 5300」

ThinkPadは有名すぎて相場が下がりきらないことがありますが、Dellは「同じ性能でも数千円安い」ことが多い穴場です。

推しポイント
  • ベゼル(枠)が狭い: 画面の縁が細いため、古臭さを感じさせません。
  • コンパクト: A4サイズに収まるので、リュックに入れても邪魔になりません。
  • WEBカメラが高画質: Zoom会議などでも明るく映ります。
こんな人におすすめ
  • 1円でも安く、良いスペックを手に入れたい人
  • いかにも中古という古い見た目は嫌な人

900gの衝撃「Panasonic Let’s Note SV8」

日本中を飛び回る営業マンが愛用する「レッツノート」。 新品で買うと30万円近くする高級機ですが、2026年の中古市場では、その10分の1以下の価格で手に入る「コスパ崩壊」が起きています。

中でも、絶対に狙うべきは「SV8」というモデルです。

推しポイント
  • 異常な軽さ: 重さは約919g。カバンに入れていることを忘れるレベルです。
  • 「変換アダプタ」が不要: 最新のMacBookなどと違い、HDMI、有線LAN、さらには古いプロジェクター用のVGA端子まで全部ついています。
  • スマホの充電器で充電できる: ここがSV8の最強のメリットです。「Thunderbolt 3(USB-C)」に対応しているため、Ankerなどの小さなスマホ用急速充電器でパソコンも充電できます。あの重たい専用ACアダプタを持ち歩く必要はもうありません。
こんな人におすすめ
  • パソコンを毎日持ち歩く大学生や社会人
  • カフェや新幹線など、場所を選ばず仕事をしたい人

「SZ6」という罠に気をつけて!

中古市場には、このSV8と見た目が瓜二つの「SZ6」という機種が大量に、しかも激安で売られています。

  • ❌ Let’s Note SZ6: 第7世代(Win11非対応)➡ 2026年にセキュリティー不安
  • ⭕ Let’s Note SV8: 第8世代(Win11完全対応)➡ これから数年は使える

Amazonやメルカリで「レッツノート」と検索すると、安いSZ6ばかりが出てきます。必ず商品名に**「SV8」**と書かれているか確認してください。その確認作業だけで、あなたは数万円の損を回避できます。

2026年の中古PC選びは「第8世代」が運命の分かれ道

2026年の中古PC市場は、安くて使える「お宝」と、安くても使えない「地雷」が混在する難しい時期です。

しかし、この記事で紹介した「たった一つのルール」さえ守れば、失敗することはありません。

× 第7世代以前(Core i7でもダメ): セキュリティリスクがあり、長く使えない
◎ 第8世代以降(Core i5で十分): Windows 11に正式対応している

今回紹介した「ThinkPad X280/X390」「Latitude 7390/5300」「Let’s Note SV8」は、どれを選んでもこの条件をクリアしています。

▼ 今回紹介した推奨PC一覧