宝くじ平均26780円をNISA投資へ。10年後の「約23万円」格差

宝くじは平均26780円購入されているが確率は・・・

実は宝くじ購入者平均額は1年間で26780円

『令和7年11月第17回「宝くじ」に関する世論調査』によると、最近1年の宝くじ購入者平均金額は1年間で26780円になります。

年末ジャンボ26800円購入しての当選確率

※一般的な年末ジャンボの当選確率に基づいた概算(約90枚購入時)

確定している戻り
  • 7等(300円)× 9本 = 2,700円
  • 結果: この時点で −24,100円の損 が確定
運が良ければ当たるもの
  • 6等(3,000円)× 1本(※確率は1/100なので90枚だと当たらないことも多い)
  • これが入っても合計5,700円。まだ −21,100円の損
元を取る(26,800円を超える)には?
  • 「4等 5万円」以上を当てるしかない
  • その確率は 1万分の1(0.01%)
  • 90枚買っても、遭遇率は 約0.9% 程度

ちなみに一般的な年末ジャンボ(2000万本に1本の1等)を基準に計算すると

  • 1等(7億円): 0.00045% (約22万人に1人)
  • 2等(1億): 0.00045% (約22万人に1人)
  • 3等(1,000万円):0.0018%(5万5000人に1人)

「スマホゲーの最高レア(SSR/UR)排出率よりも低い」です。

一般的なガチャの最高レア排出率は3%前後ですが、宝くじで元を取れる確率は0.9%しかありません。

宝くじの平均購入額で宝くじとNISAに10年間投資したら

宝くじを平均購入額26800円を10年購入した場合

※平均購入額26,800円/年を10年継続した場合の収支推移
(還元率46%に基づく理論値)

宝くじは夢を見ることができますし、購入して当選発表日まで、もし1等7億円が!!いやいや3等の1000万円でも当たればと考えてる日々は楽しいです。

しかし残念ながら宝くじの還元率は約46%のため、一度もプラス浮上することなく、10年間ひたすら赤字を掘り続けます。 グラフの最後(10年目)を見るとマイナス14万4,720円になっています。

10年間で26万8,000円を支払って、手元に残るのは14万円ということになります。

宝くじを平均購入額26800円を10年NISAに投資した場合

ここでもっと人気なファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を取り上げたいと思います。

一言でいうと: 「地球まるごと買い」でアメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国など、世界中の約3,000社に分散投資するパックになります。「どの国が勝っても自分の利益になる」という、究極の負けない投資。迷ったらこれ一本でOKの王道とまで言われています。

※毎年26,800円を積立投資した場合の「利益(増えた分)」の推移
(年利5%複利でのシミュレーション)

過去のデータから年利は5%で計算されています。最初の1〜2年は、数千円しか増えません。「なんだ、こんなものか」と思うかもしれません。 しかし、5年目、8年目と時間が経つにつれて、グラフの角度が急になっていきます。

これは「複利」の力です。 10年目にはプラス8万5,000円で手元には353000円になります。

宝くじの平均購入額26800円を10年NISAに投資した場合との比較

※毎年26,800円を10年続けた場合の累積収支(利益と損失)の比較

宝くじ平均購入額26800円と10年NISA(オールカントリー)を購入したときのグラフを1つにまとめてみました。

さらにわかりやすくするために下の表にまとめました。

▼ 10年間の最終成績表(年26,800円)

項目 宝くじ
(夢を買う)
NISA
(現実を買う)
払った総額 268,000円 268,000円
10年後の
財布の中身
123,280円
(半分以下に減少)
353,941円
(大きく成長)
最終損益 ▲ 144,720円
(大赤字)
+ 85,941円
(黒字)

両者の資産格差

約 230,000円

※本記事のシミュレーションは、過去のデータや一定の仮定(年利5%など)に基づいたものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資は自己責任において行ってください。

宝くじは「娯楽」、NISAは「資産形成」

ここまで厳しいデータをお見せしましたが、私は「宝くじを絶対に買うな」と言いたいわけではありません。 「当たったらどうしようかな〜」と妄想する時間は、確かに楽しいです。

しかし、「お金を増やす手段」として宝くじを買うのは、今日で終わりにしましょう。

  • ドキドキしたいなら: 3,000円分だけ宝くじを買う(娯楽費)
  • お金を増やしたいなら: 残りの2万円はNISAに入れる(投資)

この「使い分け」ができるかどうかが、10年後に23万円の差となって生活に返ってきます。

「面倒くさい」が一番の損失

「NISAがいいのはわかったけど、口座開設とか面倒くさそう…」 そう思っている方は多いかもしれまん。

実は、今のネット証券(楽天証券やSBI証券)は、スマホとマイナンバーカードがあれば、10分程度で申し込みが完了します。宝くじ売り場に並ぶ時間よりも短いです。

  • 楽天証券:楽天ポイントが貯まる・使える。買い物好きな人に最適。
  • SBI証券:手数料が安く、利用者数No.1。迷ったらここ。

どちらも「口座開設は無料」ですし、「オルカン」も100円から買えます。

10年後の自分に、何を残しますか?

どう動くかどうかで、10年後の未来は少しずつ変わっていきます。

毎年、ハズレ券の山を見て「今年もダメだったな」と苦笑いする未来。、あるいは、増えた35万円の口座画面を見て、「あの時始めてよかった」と旅行の計画を立てる未来です。

「26,800円」というチケットをどちらの未来に使うかは、「あ、そういえばNISAっていう選択肢もあったな」と思い出して、その小さな気づきが、あなたの10年後を豊かにするきっかけになることを願っています。

「早めの備え」が重要!!
もし将来の資産形成を検討されているなら、スタートアップ支援(5,000円特典など)がある今、小さく始めてみるのも一つの選択肢です。

詳細や条件は公式サイトをご確認ください