【データ検証】日本の治安は悪化した?昭和・平成・令和の犯罪率を比較してわかった意外な真実

テレビをつければ強盗のニュース、SNSを開けば「闇バイト」や詐欺被害の話題ばかり。 「昔は平和でよかったな。令和になってから、一気に治安が悪化したんじゃないか?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

先に結論をお伝えすると…… 数字だけで見れば、「令和は過去もっとも治安が良い時代」です。

「えっ、嘘でしょ?」と思った方こそ、ぜひ続きを読んでみてください。 私たちが感じている不安の正体は、実は「犯罪の数」ではなく、もっと別の場所にあることが見えてきました。

昭和の「暴力」は今の数倍? 懐かしい記憶の裏側

まずは「古き良き昭和」から振り返ってみましょう。

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のような、人情味あふれる温かい時代……というイメージが強いですが、犯罪統計というデータで見ると、実は昭和は「ハードな暴力の時代」だったことがわかります。

もっとも凶悪な犯罪である「殺人事件」の件数を見てみましょう。

殺人事件 認知件数の推移
(昭和30年〜令和6年 最新データ反映)
出典:警察庁「犯罪統計資料」、法務省「犯罪白書」より作成

なんと、昭和の殺人件数は現在の3倍以上もあったのです。人口の違いを考えると、その発生率はさらに高くなります。

昭和といえば、駅のトイレが荒れていたり、学校で「校内暴力」が吹き荒れていたり、街中を暴走族が走っていたり……

「コンプライアンス」という言葉がまだなかった頃、物理的な暴力は今よりもずっと身近にありました。

「昔は平和だった」のではなく、「喧嘩や暴力が日常茶飯事すぎて、ニュースにもならなかった」だけなのかもしれません。

【衝撃】日本が一番危なかったのは「平成」でした

では、犯罪件数全体(刑法犯認知件数)が一番多かったのはいつだと思いますか?

ここが一番の「意外なポイント」です。

多くの人が「最近増えている」と感じていますが、実は日本の犯罪ピークは平成14年(2002年)なんです。

【衝撃】刑法犯認知件数の推移
〜ピークは「平成14年」だった〜
出典:警察庁「犯罪統計資料(昭和〜令和)」確定値より作成

平成14年の犯罪件数は約285万件に対して令和4年(2022年)は約60万件です。

信じられないかもしれませんが、今の犯罪件数は、ピーク時の約4分の1以下にまで激減しているんです。

平成の半ば頃を思い出してみてください。

「ピッキング泥棒」が社会問題になったり、ひったくりや自販機荒らしが横行したりして、家の鍵を二重ロックにするのが当たり前になりましたよね。

「日本の安全神話が崩壊した」と騒がれたのは、実は平成の話だったのです。

データ上、今の日本は「戦後もっとも犯罪が少ない安全な国」になりつつあります。 それなのに、なぜ私たちはこんなに「治安が悪化した」と感じてしまうのでしょうか?

じゃあ、令和で「増えている犯罪」は何? 泥棒は減り、〇〇が急増

「犯罪が減ったなんて信じられない」 そう思うのも無理はありません。実は、犯罪の「種類」がガラリと入れ替わっているからです。

昭和・平成から令和にかけて、「何が減って、何が増えたのか」を比較してみましょう。

① 激減したのは「フィジカル(肉体)系」

まず、体を張った犯罪は驚くほど減っています。 「空き巣(侵入窃盗)」の件数を見てみましょう。

  • 平成14年(ピーク時): 年間 約33万件
  • 令和4年: 年間 約3.6万件

なんと約10分の1です。 防犯カメラの普及や、窓ガラスの強化が進んだことで、「窓を割って入る」という昔ながらの泥棒は、割に合わない仕事になったのです。

② 爆増しているのは「デジタル・詐欺系」

その代わりに急増しているのが、「サイバー犯罪」や「特殊詐欺」です。

特にサイバー犯罪(不正アクセスやフィッシング詐欺など)の検挙件数は、ここ10年で右肩上がりです。

泥棒たちは、リスクを冒して家に侵入するのをやめ、「スマホやPCを通して、あなたのお金を盗む」ことにシフトしたのです。

【犯罪の入れ替わり】
「空き巣」は激減し、「サイバー犯罪」が急増中
出典:警察庁「犯罪統計」「サイバー空間をめぐる脅威の情勢」より作成

このグラフを見てください。「空き巣(オレンジ)」が減っている一方で、「サイバー犯罪(青)」が不気味に上昇し、令和の時代に逆転しているのがわかります。

つまり、「道端で殴られる」「家に泥棒が入る」リスクは減りましたが「部屋にいてもスマホから資産を抜かれる」リスクは、過去最大になっている。 これが令和の犯罪のリアルな姿なのです。

なぜ令和は「治安最悪」と感じるの? 真犯人は「ネット」かも

「犯罪件数は減っているのに、不安だけが増している」このギャップを生んでいる理由は、大きく2つあると考えられます。

① ネットで「恐怖」を目撃しすぎている

昭和や平成の初期、遠くの町で起きた事件は、決まった時間のニュースやラジオなどでしか知ることはできませんでした。 でも、今は違いますよね。

スマホを開けば、防犯カメラの映像が拡散され、犯人の顔写真や手口がリアルタイムで流れてきます。

私たちは、「日本中の犯罪を、毎日リアルタイムで目撃させられている」状態なんです。

実際に起きている件数は減っても、「犯罪情報を見る回数」が爆発的に増えたことで、脳が「治安が悪化している!」と錯覚してしまっているのです(これを心理学で「利用可能性ヒューリスティック」と呼んだりします)。

② 「見えない敵」への不安

もう一つの理由は、犯罪の「質」が変わったことです。

昭和・平成の敵: ヤンキー、泥棒、暴力団など

「怖そう」な見た目をしていて、避けるべき相手がわかりやすかったですね。

令和の敵: 闇バイト、詐欺メール、普通の人

実行犯は「どこにでもいそうな若者」で、指示役は「画面の向こう」にいます。

今の犯罪は、殴り合いのような物理的な暴力から、デジタルを通じた犯罪へシフトしています。

「誰が敵かわからない」「家の中にいてもスマホから騙される」という得体の知れない不気味さが、数字以上の不安を私たちに与えているのかもしれません。

ではここまでは主に重犯罪ですが、軽犯罪はどうのような変化をしているのか見てみましょう。

まずは「デジタルの戸締まり」から
物理的な犯罪が減っても、スマホやPCが無防備では意味がありません。 家の鍵をかけるのと同じ感覚で、まずは日本で一番選ばれている定番ソフトを入れておくのが、令和の防犯の基本です。

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軽犯罪の変化が映す日本のリアル。「暴走する若者」から「万引きする高齢者」へ

殺人や強盗といった凶悪犯罪だけでなく、私たちの生活にもっとも身近な「軽犯罪」にも、時代の変化がくっきりと表れています。

ここでは、「自転車盗(自転車泥棒)」と「万引き」のデータを見てみましょう。そこには、意外な日本の姿がありました。

① 自転車泥棒は「激減」している

【自転車泥棒の激減】
〜ピーク時の4分の1以下に〜
出典:警察庁「犯罪統計資料」自転車盗認知件数より作成

「傘と自転車は天下の回りもの」なんて言葉があった昭和・平成です。 駅前に停めておいた自転車が盗まれるのは日常茶飯事でした。

しかし、データを見ると驚きます。

  • 平成14年(ピーク): 年間 約58万件
  • 令和4年: 年間 約13万件

なんと4分の1以下になっています。 二重ロックの普及や防犯登録の徹底、監視カメラの目が増えたことで、日本は「自転車さえも簡単には盗めない国」になったのです。

② 犯罪者の「高齢化」が止まらない

若者の犯罪が減った一方で、急増しているのが「高齢者による犯罪(主に万引き)」です。

昭和の時代、軽犯罪の主役は「バイクを盗んで走り出す」ような反抗期の若者たちでした。 しかし令和の今、検挙される人の年齢層は劇的に変化しています。

【犯罪者の高齢化】
検挙者に占める「65歳以上」の割合
出典:法務省「犯罪白書」高齢犯罪者の動向より作成

グラフを見ると、全検挙人員に占める「65歳以上の高齢者」の割合が、平成元年と比べて約10倍近くに跳ね上がっていることがわかります。

盗むものも変わりました。 かつては高価な品や嗜好品でしたが、今は「おにぎり」「お惣菜」「薬」といった、数百円の生活必需品が目立ちます。

「治安が悪化した」というよりも、孤独や貧困に追い詰められた高齢者が、生きるために(あるいは寂しさから)軽犯罪に走るなど、 令和の軽犯罪データからは、そんな日本の「切ない社会問題」が見えてきます。

③「ひったくり」は99%消滅した?

【ひったくりの消滅】
〜平成のピークから99%以上減少〜
出典:警察庁「犯罪統計資料」ひったくり認知件数より作成

平成14年(2002年)頃、日本中で年間5万件以上ものひったくりが発生していました。 「バイクの音がしたら警戒しろ」「バッグは建物側に持て」というのが、当時の常識でしたよね。

しかし、令和のデータを見て唖然としました。

  • 平成14年(ピーク): 年間 約52,919件
  • 令和4年: 年間 136件

なんと、99%以上の減少です。 もはや「ひったくり」は、日本の街からほぼ絶滅したと言っても過言ではありません。

なぜ消えたのか? 街中に防犯カメラが増えたこと、そして私たちが「現金を持ち歩かなくなった(キャッシュレス化)」ことが大きいと言われています。

泥棒にとって、リスクを冒してバッグを奪っても、中身がスマホとカードだけでは割に合わないのです。

④その代わりに出現した「令和のセコい犯罪」

ひったくりという「荒っぽい犯罪」が消えた代わりに、令和になってニュースを賑わせているのが「無人販売所の窃盗」です。

冷凍餃子、古着、野菜……。 人を信じて置かれた料金箱からお金を盗んだり、商品を堂々と持ち去ったりする映像がSNSに流れています。

金額にすれば数百円〜数千円の「軽犯罪」ですが、この映像がSNSで拡散されるたびに、私たちは「日本の道徳心が下がったのではないか?」という精神的なダメージを受けます。

暴力的な犯罪は減ったけれど、人の善意につけ込むような「陰湿な軽犯罪」が可視化されるようになりました。 これが、私たちが「治安が悪くなった」と感じるもう一つの正体なのかもしれません。

見直したい「新しい防犯」

今回のデータ検証で、こんなことがわかりました。

  1. 昭和は「殺人」などの凶悪犯罪が今の3倍以上あった。
  2. 平成は「空き巣・ひったくり」などの窃盗がピークだった。
  3. 令和はデータ上は安全だが、「サイバー犯罪」への対策が必要。

「日本はもう終わりだ」なんて悲観する必要はありません。客観的に見れば、日本は依然として世界トップクラスに安全な国です。

ただ、犯罪のトレンドが変わった以上、対策もアップデートが必要です。 昭和・平成のような「戸締まり」も大切ですが、令和の防犯には「情報の戸締まり」が欠かせません。

  • 怪しいURLは開かない。
  • 「高額バイト」という甘い言葉には裏がある。
  • SNSで自宅がわかるような写真を投稿しない。

1月18日の防犯の日。 玄関の鍵を閉めたあとは、スマホのセキュリティ設定も少しだけ見直してみませんか? 現代の「泥棒」は、窓からではなく、手のひらの画面から侵入してくる時代なのです。

工事不要!令和の防犯は「DIY」で賢く対策

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